災害対策支援技術革新研究室

ヘリによる山岳遭難捜索オペレーター体験実施

日時:令和 2 年 11 月 16 日11時から15時
場所:京都へリポート

会員制捜索サービスオペレーター体験 実施概要
目的:ヘリコプターによる山岳遭難捜索オペレーターの育成

主催:一般財団法人国際災害対策支援機構
企画:AUTHENTIC JAPAN 株式会社
実施:株式会社 FREEBIRD
航空運行会社:匠航空株式会社

AUTHENTIC JAPAN 株式会社が提供するヘリコプターによる山岳遭難捜索、会員制捜索サービス<ココヘリ>のオペレーター体験を愛知産業大学伊藤庸一郎研究室と実施しました。

発信機型会員証の場所を素早く正確に把握、救助組織へ引き継ぐオペレーター訓練を体験

<体験内容>
機器の取り扱い習得
地上での取り扱い訓練
地上でのサーチで機器の動作確認
実際のオペレーションを想定したブリーフィング(ミーティング)
遭難山域の確認
必要機材の動作確認
操縦士との情報共有(飛行ルートや飛行高度、旋回方法などの打ち合わせ)
ヘリコプターでの捜索訓練体験
体験後のブリーフィング
質疑応答

<オペレーター体験の感想>

 今回の共同研究で1番印象深いお話は、ものの考える時の視点をかえるということです。新しいものを開発する時にはとても大事になってくる考え方だと感じました。この分野でAIが参入するとなると、事務作業、広告制作、ニーズの提案、ドローンの自動操縦の分野の方と思います。ドローンの自動操縦は夜間に自動で遭難者などを捜索するだけでなく人手不足なこの分野でも活躍出来ると感じました。

 今回ココヘリの救助体験を実際させていただいてまず率直な感想としてはとても難しく感じました。上空で位置が表示されるのですがその方角も距離も秒単位で変わっていくので操縦者の方に細かく伝えるのがとても難しかったです。例えば遭難者(仮)との距離と方角を報告するのですが約1秒後には変わっていくので細かく丁寧に、そして迅速に伝えなければいけない物なんだと思いました。

 操作体験を通じて感じた事は、ヘリコプターの操縦士の方とのコミュニケーションが難しいという事です。私は実際に操縦士の方の隣に座って、発信源の位置を方角や距離で伝えていました。ヘリコプターが空中でどれくらい曲がっているのか、空の上で景色が同じなので感覚がつかめなかったです。ヘリコプターに乗ったことがあって、それなりに感覚がある人でないと案内役は務まらないと感じました。救助という1秒を争う場面では、正確性が求められると思います。時間をかけた訓練がいると感じました。

 今回参加させていただき、ヘリコプターやドローンのサービスや事業展開のさらなる可能性を考えることができました。今回の経験で今の自分に足りないものを見つけることができ、自分がどこまでやれるのか挑戦するいいきっかけになることができたので今回の経験を活かして頑張りたいと思います。

<ココヘリとは>
AUTHENTIC JAPAN 株式会社が提供するヘリコプターによる山岳遭難捜索、会員制捜索サービスです。全国34都道府県の警察/消防が導入・運用。全国の警察・消防航空隊がCOCOHELI会員証の電波をキャッチする専用受信機を導入しています。COCOHELI提携ヘリに加え、公的救助ヘリの存在が会員の捜索ネットワークをより強固なものにしています。https://hitococo.com/cocoheli/ch_sousaku.html